2016年3月12日土曜日

システムバックアップその2

というわけで、システムバックアップ用スクリプトを作成していく。
実は既に作成が完了していて、リストアも出来ている。
ただ、いきなり全てを書くのはタイヘンなので、少しずつ書いていくことにする。
 
まず初期設定。
バックアップ取得先はNASのCIFS領域を想定している。
Ubuntuの場合、最小構成のインストールでは、CIFS領域をマウントすることが出来ないため、必要なパッケージを導入しておく必要がある。
ブログの最初の方でも書いておいたが、cifsマウントするためには、cifs-utilsというパッケージを導入すればいい。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install cifs-utils
これでcifsをマウントできるはずだ。
(一回目の sudo では、自分自身のパスワードを確認されるはずなので、パスワードを入力しよう)
 
試しにマウント出来るか確認する。
マウントポイントは、バックアップ領域用に先に作成しておこう。
$ sudo mkdir -p /media/backup
そして、マウントコマンド
$ sudo mount -t cifs -o guest \
//NASのIPアドレス/NAS内部のバックアップ用ディレクトリ \
/media/backup
$ mount
正常にマウントできれば、最後のmountコマンドで、/media/backup も出力されるはずだ。
(sudo mount の行が長すぎて右に切れてしまったので、複数行に分けて書いた。)
(\ で改行しているので、そのまま入力してくれればいいはずだ。)
(NAS側で、ゲストアカウントが有効になっていることが前提だ。この辺りは、使用しているNASのマニュアルで確認してくれい。)
 
マウント出来たら、読み書きできるかも確認しておこう。
$ ls -l /media/backup
$ sudo touch /media/backup/hoge
$ ls -l /media/backup
$ sudo rm /media/backup/hoge
$ ls -l /media/backup
 
読み書き確認が出来たら、アンマウントしておく。
$ sudo umount /media/backup
$ mount
 
この領域は、普段からマウントしているわけではなく、必要に応じてマウントすることを考えている。そのため、バックアップ処理の開始時点でマウントしたい。
ただ、スクリプト内部にマウントのオプションを細々と書くのはイヤなので、初めから /etc/fstab に書いておく。
$ sudo vi /etc/fstab
fstab に記載する内容は以下のようになる。
//NASのIP/NAS内部のバックアップ用ディレクトリ 
/media/backup cifs noauto,guest,sfu 0 0
(行が長すぎたので複数行に分けたが、実際には1行で書いて欲しい)
(sfuの記述はなくてもいい。この後のマウント確認でマウント出来ないようなら、sfuの記載を消して再確認しよう。)
 
/etc/fstab への記載が終わったら、もう一度マウント確認してみよう。
$ sudo mount /media/backup
$ mount
$ sudo umount /media/backup
$ mount
 
また、/etc/fstab に記載しているけど、noauto オプション(boot時に自動マウントしない)が有効かどうかを、OS再起動して確認もしてみよう。
$ sudo shutdown -r now
(再起動するので、しばらく待って再度ログイン)
$ mount
どうだろうか?自動マウントされてない状態になっているだろうか?
 
これで、バックアップスクリプト内部では、
mount /media/backup
umount /media/backup
と書くだけで、マウント・アンマウント出来るようになる。
 
今回はココまで。
次回は、/etc/fstab の内部で、 /boot/efi が UUID指定のマウントになっているので、それを変更することについて記載する。
 

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